鴨川に寄せて

論理性などありはしない 自分を解くのみ

11月29日 就職活動

就職活動を終えたのは、8月の末だった。

私が希望していた業界は少し変わっていて、準備がかなり必要な上に、内定が出るのが遅い。それなのに私は準備期間がほかの人よりもずっとずっと遅く、非常に焦りながら就活に参戦した。元々茶色っぽい髪を黒く染めたのは2月の終わりだった。

 

志望業界以外に3個ほどの企業を受けたが、2つは一次面接で落ちたし、1つは最終面接で撃沈した。正直言って、何もやる気が起きなかった。けれどとても緊張したことだけは覚えている。けれど結局、私は志望業界の面接に一度も落ちなかった(面接前の段階で落ちたものがあることは内緒だ)。有難いことに、東京と、京都と、地元での内定をもらって、京都で暮らすことを選んだ。

 

就活中は本当に怖くて、自分が来年働けなかったらどうしようと何回も思った。実際辛い日々だった。窮屈で暑いスーツを着て、毎日毎日炎天下の中オフィス街を歩くのは気が滅入った。面接で頓珍漢な受け答えしたことがいつまでもフラッシュバックして、体重も増えた。その分、初めて内定を得た時の解放感は忘れられず、そのまま迷惑にも恋人に電話を掛けた。

 

けれど、私が予想していなかったのは就活を終えた後のことだった。私は、体が動かなくなった。就活を終えたらしたいと思っていたことはたくさんあったのに、何もできない日々が続いた。私生活で辛いことが重なったことも要因であろうが、毎日毎日、日が高いうちは家で眠ることしかできなかった。そして、夜は眠れなくなった。眠れないのでお酒を飲んだ。3回に2回くらいは、お酒を飲んだらよく眠れた。

 

燃え尽きたんだと思う。私は賢くなく、ただ頑張ることしかできない。自分の限界もわかっていなかった。人とうまく関われない私が、人とうまく関われる人間を半年間も演じれば、そうなっても不思議ではない。眠れる昼と眠れぬ夜を繰り返して、自分がどんな人間であるか、就活中よりも真剣に考えた。私の永遠のテーマなのだと思う。

 

就活は二度としたくない、私はやっぱり自分のことをアピールするのは苦手だし、明るくないし、人と話すのは得意ではないから。