0703
私にとって、私にとって文学とは、やっぱり救いだった、それから自分を保つために必要なものだ。ほんとは文学のことがそれほど好きでないことを分かっていても、生きるために必要だった。それは今もきっと変わっていない。
誰も私を知らなくていい、誰も私が文学に生かされていることを知らなくていい、役に立たなくて、不可解なことと言われてもいい。それがとてつもない救いなのだ、他者が私のことを理解できないということは、悲しみではなく、救いであることを私は最近知ったのだ。道化でいよう、空っぽのふりをしよう、私のことなんて、理解しないでほしい。
だから、大事に大事に、誰にも言わずに私は私の救いを守り続けるしかないのだ。
私の好きな大人が、貴方は私に似てるからきっといつか大丈夫になるよ、と言った。いつ私は大丈夫になるのかな。